「ゼロコロナ」堅持へ 北京で緊張高まる 登校停止、映画館は閉鎖

28日、北京でPCR検査を受ける市民ら(ロイター)
28日、北京でPCR検査を受ける市民ら(ロイター)

【北京=三塚聖平】中国国家衛生健康委員会は28日、北京市で27日に新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は、空港検疫などを除き50人(無症状の2人を含む)だったと発表した。市内の一部では28日、小中学校などが登校を停止し、映画館は閉鎖された。新規感染者数は2桁台にとどまっているものの、習近平政権が掲げる「ゼロコロナ」政策の堅持へ首都の緊張が増している。

北京市当局は28日、今月22日からの累計感染者数が194人になったと発表した。市内では25日から大規模なPCR検査が進められているが、3月末からロックダウン(都市封鎖)が続く上海市のような爆発的な感染拡大は現時点では報告されていない。

一方で市当局は、感染者が確認された住宅地やオフィス街を部分的に封鎖する措置を順次進めている。また、人が多く集まる場所での感染対策も強化しており、市中心部の一部学校では28日から登校を停止。中国では30日から労働節(メーデー)の5連休が始まるが、市当局は28日、市内の小中学校などで休みを1日前倒しして29日からにすると表明した。

観光地などは感染対策を強めている。北京郊外の米系テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・北京」は29日から、24時間以内に受けたPCR検査の陰性証明を提示することを義務付けた。中国共産党の最高指導部が居住・執務する「中南海」がある西城区と、東城区では28日、全ての映画館が封鎖された。

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