秋篠宮ご夫妻とご懇談 地球環境大賞の受賞者

「第30回地球環境大賞」授賞式に臨席された秋篠宮ご夫妻=28日午後、東京都港区の明治記念館(飯田英男撮影)
「第30回地球環境大賞」授賞式に臨席された秋篠宮ご夫妻=28日午後、東京都港区の明治記念館(飯田英男撮影)

28日に開かれた第30回「地球環境大賞」授賞式では、新型コロナウイルスの感染防止への配慮から懇親会の実施は見送られたが、授賞式に先だち秋篠宮ご夫妻と受賞者がご懇談する場が設けられた。

大賞を受賞した積水ハウスの仲井嘉浩社長兼CEO(最高経営責任者)は授賞式の終了後、「懇談の際に秋篠宮さまが『植樹のネットワークが広がれば公園を作るのと同じ効果がえられますね』とおっしゃられた」と振り返った。

また、経済産業大臣賞を受賞した九州電力の瓜生道明会長は、地域の人と取り組む生物多様性の保全などが評価されたとして、「こうした取り組みを続けることで、これからも持続可能な社会の実現に貢献したい」と、今後への意欲を示した。同社は毎年、環境保全を目的に大分県の「くじゅう坊ガツル湿原」の野焼きを地域の人を含めた800~900人規模で行っている。

一方、文部科学大臣賞を受賞した青森県立名久井農業高校の小泉朋雄校長は、「卒業生の頑張りも含め研究の成果が認められてうれしく思います」と喜びを語った。開発途上国の農業を支援する同校の取り組みは国内外から評価され、さまざまな賞を受賞している。秋篠宮ご夫妻とのご懇談の際には「『(同校の)お名前をよく聞きます。とても頑張っていますね』とおっしゃっていただいた」という。

研究の班長を務める3年生の中居泉穂(みずほ)さん(17)は「助け合いをモットーに研究を進めてきた。これからも高校生の視点を生かし、農業の力で困っている人を助けていきたい」と話した。

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