ウクライナ南部州でルーブル導入へ 露、分断へ住民投票も計画

ロシア・ソチにある食料品店でルーブル紙幣を扱う店員=5日(タス=共同)
ロシア・ソチにある食料品店でルーブル紙幣を扱う店員=5日(タス=共同)

ウクライナ南部のロシア軍が支配した地域で、「独立」を問う住民投票の実施やロシアの通貨ルーブルの導入を目指す動きが出ている。ロシアがウクライナ東部と同様に、親露派による実効支配の体制を築き、ウクライナを分断しようとしているとみられる。

国営ロシア通信は28日、露軍が完全制圧したと主張するウクライナ南部ヘルソン州で、5月1日から通貨ルーブルが使用されると報じた。4カ月間はウクライナの通貨フリブナも使用可能とし、その後ルーブルに完全に移行するという。

同州をめぐっては、露国防省が26日に「完全解放」を表明し、州知事と州都ヘルソン市の市長を一方的に解任して親露派に交代させた。ラトビアに拠点を置くロシア語メディア「メドゥーザ」は27日、同州で5月14、15日に「独立」の是非を問う住民投票が計画されていると報じた。

こうした動きに対し、ロシアに反発する住民らは27日に抗議デモを実施。しかし、催涙弾などが使われ、強制的に解散させられた。

ウクライナメディアによると、南部ザポロジエ州の露軍の支配地域でも住民投票実施の動きが出ている。国営ロシア新聞(電子版)は26日、ウクライナが「複数の国家に分裂する可能性がある」としたパトルシェフ露国家安全保障会議書記の発言を報じた。

一方、メドゥーザによれば、すでに「独立」を宣言した東部のドネツク、ルガンスク両州の親露派地域では5月14、15日、さらにロシアへの「編入」を問う住民投票が計画されている。

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