斉藤鉄夫国土交通相は28日の閣議後記者会見で、豪雨災害の要因の一つとされる「線状降水帯」の発生を気象庁が半日前に予測し、情報提供する新たな取り組みを6月1日から始めると発表した。「九州北部」など一定の地域を対象に警戒を呼びかける。
気象庁は、令和11年度には市町村単位まで予測の範囲を狭め、精度向上を目指す。斉藤氏は会見で「大雨災害から一人でも多くの命が守れるよう取り組む」と述べた。
線状降水帯は積乱雲が連続発生して風に吹かれながら連なり、同じ地域に大量の雨を降らせる。18年の西日本豪雨でも形成されたことで知られる。