米首都でオルブライト氏葬儀 歴代大統領夫妻ら参列

ワシントン大聖堂に運ばれるマデレーン・オルブライト元米国務長官の棺=27日、ワシントン(AP)
ワシントン大聖堂に運ばれるマデレーン・オルブライト元米国務長官の棺=27日、ワシントン(AP)

【ワシントン=大内清】3月に84歳で死去したマデレーン・オルブライト元米国務長官の葬儀が27日、首都ワシントンのワシントン大聖堂で行われた。バイデン大統領やクリントン、オバマ両元大統領夫妻など歴代政権の要人が参列し、北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大を主導するなど「ポスト冷戦」の国際秩序形成に大きな役割を果たしたオルブライト氏の死を悼んだ。

バイデン氏は弔辞で、「彼女はその善良さや優美さ、人間性、そして知性で歴史の潮流を変えた」と述べ、クリントン政権時代の1997~2001年に女性として初めて国務長官を務めたオルブライト氏の業績をたたえた。

オルブライト氏は、国務長官在任中の1999年、当時のユーゴスラビア連邦セルビア共和国コソボ自治州をめぐる紛争でアルバニア系住民に対する「民族浄化」を阻止するため、NATOによるユーゴ空爆を主導。NATO拡大論を主唱した一人で、同年には生まれ故郷である旧共産圏のチェコやポーランド、ハンガリー3カ国のNATO加盟を実現した。

クリントン元国務長官は、人権や民主主義の価値を重視する立場から積極介入路線をとったオルブライト氏を振り返り、ロシアによるウクライナ侵攻が続く今だからこそ「(同氏の)知恵と理想にもう一度、耳を傾けるべきだ」と語った。

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