寝屋川20歳男性死亡事件で「特定少年」2人の実名公表、大阪地検 全国2例目

大阪地検が入居する大阪中之島合同庁舎=大阪市福島区
大阪地検が入居する大阪中之島合同庁舎=大阪市福島区

大阪府寝屋川市で今年3月、専門学校生の吉村竜さん(20)が刃物で刺され死亡した事件で、大阪地検は28日、強盗致死罪で、18歳と19歳の男2人を起訴し、氏名を公表した。18、19歳は今月1日施行の改正少年法で「特定少年」と位置付けられ、起訴後の実名報道が可能になった。検察当局が特定少年の氏名公表に踏み切ったのは、甲府市の放火殺人事件の被告に続き2例目。

地検が起訴したのは、いずれも住居不定、無職の岩川榛(はる)(19)と、阿世知(あせち)雅斗(18)の両被告。今月1日の民法改正で成人年齢は18歳に引き下げられたが、少年法は20歳未満の18、19歳にも適用される。ただ18、19歳は「特定少年」と規定され、起訴後の実名報道も可能となった。2被告は大阪地裁での公判前整理手続きを経て、裁判員裁判で審理される見通し。

大阪府警は3月、成人2人を含む男女4人を強盗殺人容疑で逮捕。地検は岩川被告を同容疑で、阿世知被告については強盗致死容疑に切り替えて家裁送致し、成人の2人は強盗致死罪で起訴した。大阪家裁は今月20日、岩川被告の殺意を認定せず、強盗致死容疑に切り替えて検察官送致(逆送)し、阿世知被告も22日に同容疑で逆送していた。

20歳男性が死亡した現場には花束などが手向けられていた=3月2日午前、大阪府寝屋川市(恵守乾撮影)
20歳男性が死亡した現場には花束などが手向けられていた=3月2日午前、大阪府寝屋川市(恵守乾撮影)

起訴状によると、両被告ら4人は共謀し、3月1日午後11時50分ごろ、大阪府寝屋川市の路上で、吉村さんを転倒させ、顔に催涙スプレーを吹きかけて特殊警棒で殴るなどし、刃物で背中を突き刺して死亡させ、現金約13万円などが入ったバッグを奪ったとしている。地検は2人の認否を明らかにしていない。

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