愛郷ぐんま第5弾、9日から5月末まで 山本知事が正式表明 「地域経済回す」

愛郷ぐんまプロジェクトについて説明する山本一太知事=28日、県庁(柳原一哉撮影)
愛郷ぐんまプロジェクトについて説明する山本一太知事=28日、県庁(柳原一哉撮影)

群馬県の山本一太知事は28日の定例会見で、同日に期限を迎えた観光需要喚起策「愛郷ぐんまプロジェクト」を5月も続行すると正式表明した。「第5弾」と銘打ち同9~31日まで実施する。知事の国への働きかけで財源不足の懸念が解消され、延長が可能になった。

国は県民割の期限を同31日宿泊分まで延長したが、愛郷ぐんまの予算執行率が高い県では延長分の財源不足の懸念が浮上。このため山本知事が斉藤鉄夫国土交通相に要請し、配布済みのGo To トラベル事業予算を県民割事業に活用することが認められた。

山本知事は「(コロナ禍で傷んだ)地域経済をできる限り回していきたい」と語った。

県によると、要件は3回目のワクチン接種済みやPCR検査の陰性証明など。割引額は今回から近県と統一され、宿泊料が1人1泊6600~9999円の場合で3千円、同1万円以上の場合で5千円割り引く。日帰りキャンペーンも一部割引がある。

需要が見込める大型連休中(29~5月8日)は適用が除外される。対象地域は新たに福島県を追加し計10県となった。

県によると、27日までの1週間の1日当たり新規感染者数は前週比1・03倍の478人でなお高止まりが続く。山本知事は引き続き3密回避など基本的な感染対策の徹底を求めるとともに、連休中にJR高崎駅構内に設けられる、無料で抗原検査が受けられる臨時検査所の利用を呼び掛けた。

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