がん検診受診で給付金 明治安田が業界初の保険投入へ

取材に応じる明治安田生命保険の永島英器社長=東京都千代田区(西村利也撮影)
取材に応じる明治安田生命保険の永島英器社長=東京都千代田区(西村利也撮影)

明治安田生命保険の永島英器社長は27日までに産経新聞の取材に応じ、女性特有がんである「乳がん」と「子宮頸がん」の検診を受けただけで給付金が受け取れる保険商品を6月に投入すると明らかにした。検診の結果、異常がなかった場合も給付金が支払われる保険商品は業界初。低迷するがん検診の受診率向上を促すとともに、女性の健康増進や活躍推進を図る狙い。

永島氏は「こうした保険商品で、がん検診の未受診者が受診するよう背中を押したい」と述べた。

新商品は、健康診断の結果に応じて保険料がキャッシュバックされる健康増進型保険の特約として販売。2年に1回、乳がんか子宮頸がんの検診を受けて、異常が見つからなければ検診支援給付金として2万円が支払われる。がんと診断された場合は保険金に加え、入院や通院に対する給付金が支払われる。特約の保険料は年齢に応じて月1千~2千円程度となる。

平成28年実施の国民生活基礎調査によると、国内の乳がんと子宮頸がんの受診率は約4割で、8割近い受診率の米国や英国に比べ低い。日本対がん協会の調査では、新型コロナウイルス禍で医療機関が逼迫(ひっぱく)した影響で、令和3年のこれらのがんの受診者数は元年比で1割近く減っている。

永島氏は、「保険金や給付金というお金の支払いという価値だけでなく、新しい保険の在り方や価値を追求する」と強調し、無病の時に健康増進を促す「体験型保険商品」の開発をさらに進める方針を示した。

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