米露が収監者の身柄交換 バイデン政権「ウクライナ支援に変更ない」

バイデン米大統領(ロイター)
バイデン米大統領(ロイター)

【ワシントン=大内清】米国とロシアは27日、ロシアで収監されていた元米海兵隊員の男性と、米国で収監されていたロシア人の男性パイロットを互いに釈放し、相手国に引き渡す身柄交換を行った。ロシアのウクライナ侵攻を受けて米露関係の緊張が続く中でも外交チャンネルが機能していることが示された格好。バイデン米政権は、ロシアとの協議は身柄交換に絞ったもので、侵攻に対抗するためにウクライナを支援する方針に変わりはないと強調している。

バイデン大統領は声明で、「交渉には難しい決断が必要だった」と振り返り、海外で不当に拘束されている自国民の解放に向けて今後も優先的に取り組む考えを示した。身柄の交換はトルコで行われた。

米メディアによると、ロシアが釈放した米国人のトレバー・リード氏は2019年、モスクワを訪問した際に泥酔し、現地の警官とトラブルになり拘束された。その後、警官の「生命と健康」を危険にさらしたとして禁錮9年の判決を受けた。米国が釈放したコンスタンチン・ヤロシェンコ氏は10年、米国への麻薬密輸を企てたとしてアフリカのリベリアで拘束され、米国に移送後に禁錮20年の判決を受けていた。

バイデン政権は、ロシアで拘束されている別の元海兵隊員の男性についても交渉を進めていると説明。ロシアではこのほか、米女子プロバスケットボールの有名選手、ブリトニー・グライナーさんらも拘束されている。

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