ウクライナ避難民の思いに密着 フジ「ザ・ノンフィクション」で1日放送

「ザ・ノンフィクション たどりついた家族~海の向こうの戦果と涙~」の一場面。戦火を逃れ、日本にたどり着いたマーヤさん(左から3人目)ら ©フジテレビ
「ザ・ノンフィクション たどりついた家族~海の向こうの戦果と涙~」の一場面。戦火を逃れ、日本にたどり着いたマーヤさん(左から3人目)ら ©フジテレビ

ロシアによる侵攻で戦地となった祖国から離れ、日本で暮らすウクライナ避難民に密着した「ザ・ノンフィクション たどりついた家族~海の向こうの戦火と涙~」が5月1日午後2時から、フジテレビ(関東ローカル)で放送される。言葉も全く分からない異国での戸惑い、遠く離れた故郷への思い…。慣れない地で生活するウクライナ人家族の日常を通じ、番組は戦争の残酷さを生々しく映し出す。

「個人の足取り、記録をきちんと見ることで、今ウクライナで起きていることの現実が、どのニュースよりも感じられるのではないかと思います」

番組の西村陽次郎チーフプロデューサーは、番組の見どころをこう話す。

「ザ・ノンフィクション たどりついた家族~海の向こうの戦果と涙~」の一場面。ウクライナから避難したレギナちゃん(右から2人目)は4月から日本の小学校に通い始めた ©フジテレビ
「ザ・ノンフィクション たどりついた家族~海の向こうの戦果と涙~」の一場面。ウクライナから避難したレギナちゃん(右から2人目)は4月から日本の小学校に通い始めた ©フジテレビ

番組では、ウクライナ東部のドニプロで暮らしていたマーヤさん(44)と娘のレギナちゃん(6)、息子のマトヴェイくん(4)の一家が、娘のアナスタシアさん(22)と夫の松本和真さん(35)のいる日本で新生活を歩み出す様子を描き出している。

取材の端緒は、岸田文雄首相が3月2日にウクライナから避難した人の受け入れを表明した後、フジテレビの情報番組「めざましテレビ」の取材班が、松本さん夫妻にリモートインタビューを実施したことだった。取材を続けている中でマーヤさんらが日本に逃れることが決まり、取材班から番組化の提案を受け、「ザ・ノンフィクション」で日本に来てからの生活をメインに取り上げることになったという。

「その時代、時代を生きている人の心を描く」(西村チーフプロデューサー)という番組の変わらないテーマに沿い、番組では、マーヤさん一家の心情を細かに紹介。言葉も通じない異国の学校に通うことでストレスを募らせるレギナちゃん、安全のため祖国を離れたものの望郷の念に駆られるマーヤさんらに加え、迎え入れた松本さんが抱える悩みも映し出される。

ウクライナから隣国のポーランドに避難する様子についても、マーヤさん撮影の映像や、マーヤさんとアナスタシアさんのSNSのやり取りを通じて生々しく描かれる。西村チーフプロデューサーは「当事者たちが抱えていた緊迫感をきちんと描こうと、脱出を決めてからどういうルートで(移動したか)、そのときどういう気持ちだったのかを丁寧に編集・構成した。ニュース以上に映像で伝えることができているのではないか」と話す。

取材開始時点では一家が無事に来日できるかも分からず、制作者たちも不安を抱えながら取材対象者と向き合った番組は、緊迫感に満ちている。西村チーフプロデューサーは「ニュースの映像の見え方が変わり、ウクライナで起きていることと、われわれ日本人の心の距離が変わることを願っています」と語った。

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