二重キャンバスをはがすと「裸婦」が出てきた 昭和の洋画家・宮本三郎

宮本三郎の「裸婦」と愛知県美術館の桑名彩香学芸員=28日午後、名古屋市
宮本三郎の「裸婦」と愛知県美術館の桑名彩香学芸員=28日午後、名古屋市

二重になったキャンバスをはがすと、下から見事な油彩画が―。昭和を代表する洋画家宮本三郎(1905~74)が37年に制作し、所在不明になっていた「裸婦」が、別の油彩画の下に隠されていたのを愛知県美術館(名古屋市)が発見した。隠されていた理由は不明という。

美術館によると、昨年7月に企画展の準備のため収蔵品を点検していたところ、宮本の油彩画「家族」のキャンバスが二重になっていることに気付いた。はがすと、膝を折り曲げていすの上に座る裸婦の絵が出てきた。右下に「1937」と記され、若手画家の登竜門とされる二科展に出品された「裸婦」であると判明した。

宮本三郎の油彩画「裸婦」の修復作業=2月、愛知県長久手市(愛知県美術館提供)
宮本三郎の油彩画「裸婦」の修復作業=2月、愛知県長久手市(愛知県美術館提供)

カビを除去するなど修復作業の後、4月からのコレクション展で公開している。

「裸婦」を見つけた桑名彩香学芸員は「最初は習作や失敗作だと思っていたが、完成作が出てくるとは思わなかった」と話す。

宮本三郎の「裸婦」(右)と愛知県美術館の桑名彩香学芸員。左は「家族」=28日午後、名古屋市
宮本三郎の「裸婦」(右)と愛知県美術館の桑名彩香学芸員。左は「家族」=28日午後、名古屋市


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