観光船遭難、事務所のアンテナ破損で交信に支障か 国交省が調査へ

破損し半分程度の高さとなっている無線のアンテナ(中央上)=27日午前、北海道斜里町(鴨志田拓海撮影)
破損し半分程度の高さとなっている無線のアンテナ(中央上)=27日午前、北海道斜里町(鴨志田拓海撮影)

北海道・知床半島沖で乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU Ⅰ(カズ・ワン)」=19トン=が遭難し、11人が死亡、15人が行方不明になった事故で、運航会社「知床遊覧船」(斜里町)の関係者が「事務所の無線用アンテナが折れている」と以前から豊田徳幸船長(54)に指摘していたことが27日、分かった。

事故当日にカズワンと会社との交信に支障が出ていたとの情報があり、最初に118番通報したのは船からの「沈む」との発信を傍受した町内の別の観光船会社だった。今後、国土交通省などが事故への影響を調べる。

カズワンは23日午前10時ごろ、斜里町ウトロから出港。午後1時13分ごろ、町内の別の観光船会社が118番通報した。無線のアンテナに関し、知床遊覧船の関係者は「今年1月ごろには壊れており、修理を考えた方が良いと船長に言っていた」と証言。豊田船長は破損を知らなかった様子で「今は携帯電話があるから大丈夫だ」と話したこともあったという。

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