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THE古墳

高松塚発掘 50年前に学生が撮った「世紀の発見」の現場写真

石室の盗掘穴から中をのぞく網干善教さん。壁画はこのあとに見つかった=昭和47年3月21日(森岡秀人さん撮影)
石室の盗掘穴から中をのぞく網干善教さん。壁画はこのあとに見つかった=昭和47年3月21日(森岡秀人さん撮影)

「飛鳥美人」壁画が描かれた高松塚古墳(奈良県明日香村)の発掘から50年。空前の古代史ブームを巻き起こした一方で、カビによる壁画劣化や石室解体などに翻弄され続けた。この間、主役は常に壁画だった。昭和47年の発掘に学生として参加した森岡秀人・県立橿原考古学研究所共同研究員(70)は「石室や墳丘も含めたすべてが高松塚。壁画だけではない」とし、50年を機に、当時の発掘現場を撮影した写真を講演会などで公開。多くが墳丘にかかわるものだ。「壁画がきれい、すごいなで終わってほしくない」との思いがある。

発見された石室の盗掘穴(中央)。この奥に飛鳥美人などの壁画が描かれていた(森岡さん撮影)
発見された石室の盗掘穴(中央)。この奥に飛鳥美人などの壁画が描かれていた(森岡さん撮影)

被葬者の慰霊祭

発掘は、同研究所や関西大の学生を中心に約1カ月間行われた。同大2年生だった森岡さんらが大阪から現地に入ったのは3月1日。朝、発掘用の器材を担いで電車に乗り込んだ。ちょうど通勤ラッシュ。「測量機器の三脚が長く、周りの乗客にぶつかって『痛い、痛い』と言われた」と懐かしんだ。村に着くと一面の銀世界だった。森岡さんの手元には、翌日に撮影したうっすらと雪の残る高松塚古墳の写真がある。

高松塚古墳の発掘に先立って、墳丘の前で行われた慰霊祭=昭和47年3月6日(森岡さん撮影)
高松塚古墳の発掘に先立って、墳丘の前で行われた慰霊祭=昭和47年3月6日(森岡さん撮影)

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