美村里江のミゴコロ

わが腰の遍歴

美村里江さん
美村里江さん

先日、久々にぎっくり腰になったことを先週の当欄で触れた。改めて考えてみたら10年ぶりだった。

私は感激してしまった。何しろ人生初ぎっくり腰を小学3年生で迎え、かなり老成した(?)腰痛人生を送ってきたからである。

初めてのときも、特に大きな動作ではなく、ふとした瞬間にビキッとなった。割と痛みには強い子供だったが、経験のない衝撃に驚き。家までフェンスや垣根につかまりながら、小股で歩みを進め、5分の道のりをジリジリと30分かけて帰った記憶がある。

その後、小学校卒業まで軽く何度かぎっくり腰をやったと思うが、中学の陸上部に入った後が大変だった。走り幅跳びを選択していたので体に左右差が出やすく、それをコントロールするすべもよく知らなかった。何度か傷めた後、整形外科でレントゲンを撮ったところ、「少しだけ尾骨の収まりが悪いようです」ということだった。

示された骨格標本と触り比べると、なるほど私の脊椎の最後はやや位置がずれて、微妙に反っている。どうやったら治るか先生に聞いてみたが、こうした微妙な骨の形を変えることは困難で、筋肉にコルセットの役割をしてもらうしかないという話だった。

ここから腰痛人生に「予防」の観点が加わり、さらに気を付けるようになった。腰痛予防のストレッチその他についても学び、トレーニングも重ね、ここぞというときに痛くならないよう、注意し続けた20代。それでも何度かひどいぎっくり腰になり、整形外科や柔道整復師の方にお世話になりつつ凌(しの)いでいた。

そんな腰痛よもやま話を撮影現場で話していて、たまたま腰痛持ちが3人もいたので盛り上がり、NHKで当時放送されていた情報番組「ためしてガッテン」の話になった。なんでも「腰痛は脳がそのように自覚しているだけ。本当の原因は実はストレス」という一説…。

まさかね、と笑いつつ「そういえば私、×年前に離婚してからぎっくり腰にも腰痛にもなってないわ…」と先輩がポツリ。

今回わが身を振り返ってみたら、私も再婚してから腰痛が消え、先日のが実に10年ぶりだったという、ちょっと奇遇な話なのだ。

腰痛持ちの方は、一度ストレス方面も疑ってみるといいかもしれません。

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