「南半球のティラノサウルス」大型肉食恐竜の新種、化石発見

発掘された「マイプ・マクロソラックス」の化石を手に持つ研究チームメンバー。後ろの骨格は別のメガラプトル類のもの(LACEV提供)
発掘された「マイプ・マクロソラックス」の化石を手に持つ研究チームメンバー。後ろの骨格は別のメガラプトル類のもの(LACEV提供)

国立科学博物館などの国際チームは、南米アルゼンチンで新種の大型肉食恐竜の化石を発見したと、26日付の英科学誌サイエンティフィックリポーツに発表した。巨大なかぎ爪を持つメガラプトル類と呼ばれる恐竜の仲間で全長9メートル以上、体重5トンだったと推定される。真鍋真副館長(恐竜学)は「北半球におけるティラノサウルスのような、南半球の食物連鎖の頂点に立つ存在」としている。

同国のパタゴニア南部で7千万年前ごろの地層から出土しており、約6600万年前の巨大隕石衝突によって多くの恐竜が絶滅する前のものとみられる。チームは2020年3月から現地で調査していた。

発見された化石は背骨の一部(椎骨)や肋骨など。地元の伝説に登場する悪霊の名と、大きな胴体を意味する言葉から「マイプ・マクロソラックス」と名付けた。

大型肉食恐竜「マイプ・マクロソラックス」の想像図(LACEV提供、画Agustin Ozain氏)
大型肉食恐竜「マイプ・マクロソラックス」の想像図(LACEV提供、画Agustin Ozain氏)

チームによると、メガラプトル類は9千万年前ごろには南半球で食物連鎖の頂点に立ちつつあったが、全長は7~8メートルと考えられてきた。マイプ・マクロソラックスはその仲間が巨大化したもの。



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