プーチン氏「侵攻継続」 ウクライナは反攻準備

26日、モスクワで国連のグテレス事務総長と会談するロシアのプーチン大統領(AP=共同)
26日、モスクワで国連のグテレス事務総長と会談するロシアのプーチン大統領(AP=共同)

国連のグテレス事務総長と26日に会談したロシアのプーチン大統領はウクライナ侵攻を正当化する一方、ウクライナが停戦交渉で姿勢を後退させていると主張し、侵攻を継続する意思を改めて示した。ロシアはウクライナ東部や南部で占領地域を拡大し、支配を永続化させる動きを強めている。ただ、ウクライナ側も準備が整い次第、反攻作戦を開始する方針で、戦闘のさらなる長期化と激化が予想される。

プーチン氏はグテレス氏との会談で、米欧が民族対立に端を発したコソボ紛争に軍事介入し、セルビアからのコソボ独立を支援したにもかかわらず、民族救済という同様の目的に基づいたロシアによる2014年のウクライナ南部クリミア半島併合や、東部の親露派支配地域の「独立」承認を批判した-と主張。今回の作戦はコソボの「先例」に照らして正当だとした。

プーチン氏は停戦交渉に関しても、ウクライナがこれまでの協議で東部やクリミアの武力奪還を断念する姿勢を示しながら、その後に立場を変えた-と主張。「これらの問題を解決しない限り、ロシアは安全保障分野での合意には署名しない」と述べ、ウクライナが譲歩しない限り停戦には応じないとの考えを示した。

露軍は現在、ウクライナ東・南部で攻勢を継続。東部からクリミアに至る「回廊」を確保し、自身の勢力下に置く狙いだとみられる。南部ヘルソン州やザポロジエ州の占領地域では、ロシアはウクライナからの「独立」を既成事実化するための「住民投票」を計画しているとされる。

26日には国営ロシア新聞(電子版)が「ウクライナは今後、複数の国家に分裂する可能性がある」とする露国家安全保障会議のパトルシェフ書記のインタビュー発言を伝えた。ウクライナを分割する露政権の意思を示唆した可能性がある。

ただ、ウクライナメディアによると、同国大統領府のアレストビッチ顧問は同日、「米欧諸国から攻撃兵器が供与され次第、即座に反攻作戦を開始する」と表明。徹底抗戦を続ける方針を改めて示した。

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