サッカー通信

J1序盤の〝サプライズ〟が示唆する混戦模様の優勝争い

横浜Mに敗れ、肩を落とす川崎イレブン=日産スタジアム
横浜Mに敗れ、肩を落とす川崎イレブン=日産スタジアム

サッカーのJ1は各クラブが開幕から9~10試合を戦い終えた。低かった下馬評を覆しているクラブがあれば、高かった期待を裏切っているクラブもある。中でも最大の〝サプライズ〟は、2007~09年の鹿島以来2チーム目の3連覇に挑んでいる川崎。首位に立っているとはいえ、独走で連覇した昨季までの圧倒的な強さは示せておらず、優勝争いは久しぶりに混戦となりそうだ。

川崎は早くも昨季のリーグ敗戦数と同じ2敗を喫している。1試合あたりの平均得点は1・5と20年の2・58、21年の2・13から減少しているのに対し、1試合あたりの平均失点は1・2で20年の0・91、21年の0・73から増加。Jリーグ史上最強といわれる20、21年と比べられるのは酷だが、無双状態だった昨季までのような迫力はない。

苦戦を予想されながら健闘しているクラブの中で目立つのは4位の柏、5位の京都、9位の鳥栖だ。10年以来のJ1復帰となる京都は、開幕戦で優勝候補にも挙げられていた浦和を1-0で下して勢いに乗った。ウタカが7ゴールで得点王争いのトップに立つなど、国内最高峰リーグでも戦えることを証明しつつある。

柏と鳥栖はJ2降格も危ぶまれてスタートしたシーズンだった。昨季15位に沈んだ柏は昨季中に日本代表クラスの江坂、シーズン後には江坂とともに19年のJ2優勝に大きく貢献したクリスティアーノや瀬川らが退団。育成に定評があるクラブらしく、下部組織出身で20歳の細谷がチームトップタイの3得点を挙げて引っ張っている。

昨季7位の鳥栖ほど主力の顔触れが変わったチームもなかなかない。昨年のチーム総得点43のうち40点をたたき出した8選手がいなくなり、パワーハラスメント行為の責任をとって退任した金明輝(キム・ミョンヒ)前監督も能力自体は高く評価されていた。それでも開幕から7試合を2勝5分けの無敗で滑り出し、リーグトップに並ぶ5失点の堅守を武器に奮闘中だ。

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