最年長棋士の桐山九段、現役最終局は敗戦も「悔いない」

現役最後の対局で畠山鎮八段(右)に敗れた桐山清澄九段。公式戦最後の感想戦では楽しそうな表情を浮かべた=27日午後、大阪市福島区の関西将棋会館
現役最後の対局で畠山鎮八段(右)に敗れた桐山清澄九段。公式戦最後の感想戦では楽しそうな表情を浮かべた=27日午後、大阪市福島区の関西将棋会館

渋い指し回しから「いぶし銀」の愛称で知られる将棋の現役最年長棋士、桐山清澄(きよずみ)九段(74)は27日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われた第35期竜王戦5組残留決定戦で、後手の畠山鎮(まもる)八段(52)に78手で敗れ、現役最後の対局を終え引退した。

通算成績は996勝958敗。将棋界で達成者が9人しかいない大台の通算千勝まであと一歩だった。桐山九段は終局後「自分の将棋を指そうと思っていた。精いっぱい指せたので悔いはない」と少し表情を和らげた。

現役最後の対局を終え、弟子の豊島将之九段(左)から花束を手渡される桐山清澄九段=27日午後、大阪市福島区
現役最後の対局を終え、弟子の豊島将之九段(左)から花束を手渡される桐山清澄九段=27日午後、大阪市福島区

桐山九段は奈良県下市町出身。昭和41年に18歳でプロとなり、棋聖3期などタイトルは通算4期獲得。「トップ棋士の証し」とされる順位戦の最上位A級に14期在籍。名人戦に挑戦したこともある。

将棋界では60歳以上の棋士が順位戦から陥落し、他の棋戦でも負けて参加資格を失うと引退になる。桐山九段は令和2年に陥落し、唯一参加できた竜王戦で現役に踏みとどまってきたが、2月に現役続行が懸かった対局で敗れ、この日の対局が勝敗にかかわらず最後となった。桐山九段の引退で、現役最年長は青野照市九段(69)となった。

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