自作の筋弛緩剤で女性殺害疑い、死亡少年を書類送検 大阪・高槻

事件があった現場マンション付近を規制する大阪府警の警察官=2月15日午前、大阪府高槻市(鳥越瑞絵撮影)
事件があった現場マンション付近を規制する大阪府警の警察官=2月15日午前、大阪府高槻市(鳥越瑞絵撮影)

大阪府高槻市のマンションで今年2月、少年(17)=死亡=が住人の柴田周子(しゅうこ)さん(40)らを襲った事件で、大阪府警は27日、少年が自作の筋弛緩(しかん)剤を使って柴田さんを殺害したとして、容疑者死亡のまま殺人容疑などで書類送検した。少年が持ち込んだ注射器に筋弛緩剤の成分が残っていた。また、柴田さんと同居の長女(17)に対する殺人未遂容疑でも書類送検した。

少年は柴田さんを襲った際に登山用ナイフが左胸に刺さり、その後死亡した。少年は注射器のほか、警棒や手錠など複数の凶器や拘束用具を持ち込んでおり、府警は、少年が明確な殺意を持って計画的に柴田さんらを襲撃したとみている。

書類送検容疑は2月14日午後6時ごろ、宅配業者を装って柴田さん宅を訪れ、長女の殺害を図ろうとしたのを阻止した柴田さんに対し、薬品を調合して自作した筋弛緩剤の成分「スキサメトニウム」を摂取させ、殺害したとしている。

柴田さんは頭などを殴打され頭蓋骨骨折などの重体となって搬送され、約1カ月後の3月12日に低酸素脳症で死亡した。府警によると、頭蓋骨の骨折は致命傷ではなく、筋弛緩剤の摂取で心肺が一時停止したことが死因につながったと判断した。室内にいた長女は、柴田さんと少年がもみ合いになった隙に逃げ出した。

府警は、長女らへの聴取や少年の自宅から押収したパソコンの解析を実施。少年は柴田さんの長女と中学校の同級生で、1カ月ほど交際していたが、2人の間にトラブルは確認されなかった。一方、少年は高槻市内の高校に進学したが「勉強についていけない」などと周囲に漏らすようになり自主退学。自宅に引きこもりがちになっていたが、事件当時は私立の通信制高校に在籍していたという。

少年は警棒やナイフのほか、スタンガンや手錠など複数の凶器や拘束用具を段ボールやリュックに入れて持ち込んでいた。少年は事前に、実在する大手宅配業者の制服やロゴが入った段ボールを準備していた。

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