国連のグテレス事務総長は26日、モスクワでロシアのプーチン大統領と会談した。国連は、ロシア軍が「制圧」を宣言したウクライナ南東部マリウポリの製鉄所内にとどまる多数の市民の退避について、国連と赤十字国際委員会(ICRC)が関与することで原則合意したとする声明を発表した。
製鉄所には約千人の民間人がとどまっているとされ、ロシア国防省と国連人道問題調整室(OCHA)の間で具体的な退避措置の詳細を詰める方針。ただマリウポリからの「人道回廊」による市民退避はこれまで機能しておらず、国連などが関与する退避も実現するかどうかは不透明だ。(共同)
タス通信によると、プーチン氏は国際社会が戦争犯罪と非難したブチャでの民間人殺害では「ロシア軍は一切関与していない」と否定。ロシア軍の責任と見せかける「挑発行為」だと主張した。