道徳の成績評価、小中の8割「効果実感」

文部科学省=東京都千代田区
文部科学省=東京都千代田区

平成30年度以降に小中学校で教科化された道徳をめぐり、教員が児童・生徒を成績評価する仕組みが導入されたことについて、8割超の学校が肯定的に捉えていることが27日、文部科学省の調査で分かった。これまで「道徳に評価はそぐわない」として教科化に反対する意見もあったが、新たな道徳教育の試みが教育現場に浸透しつつある状況が明らかになった。

道徳は小学校で30年度、中学で令和元年度から「特別の教科」に格上げされた。教科書を使い、記述式での評価も行われるようになっている。

調査は教科化に伴う効果を検証するため、無作為に抽出した小中学校2341校などを対象に昨年実施。85・2%の学校が「評価することで、児童・生徒の成長が把握でき、指導の効果が実感できるようになった」と回答した。

「(教科化前の)『道徳の時間』に比べて児童・生徒の『道徳科』の学習意欲が高まった」とする学校も82・4%に上った。もっとも、「評価の妥当性や信頼性の担保」を課題に挙げた学校も66・5%と多かった。

文科省は「まだ評価の難しさがあるようだ。指導方法や教材などの研究・開発を進め、教員が自信を持って評価を行えるように道徳教育の深化を進めたい」としている。

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