「司祭からパワハラ」 元職員が長崎大司教区を提訴

カトリック長崎大司教区(長崎市)で複数の司祭からパワハラを受け、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したとして、長崎県に住む元職員が26日、大司教区に約5380万円の損害賠償を求め長崎地裁に提訴した。安全配慮義務を怠ったと主張している。

同日記者会見した代理人弁護士によると、元職員は大司教区で起きた性暴力や人権侵害の相談業務を担当していた。パワハラで身体や精神の症状が悪化し、PTSDを発症したとしている。令和2年6月から休職を余儀なくされ、今年3月に退職。今も就労可能な程度まで回復していない。

元職員は2年7月、長崎労働基準監督署に労災申請し、現在も審査中。「宗教内部の特殊性を背景に、言葉にできないくらいの苦しみがあった」と弁護士を通じコメントを出した。

大司教区は取材に「訴状が届いていないのでコメントできない」と話した。今年2月には、司祭による信徒へのわいせつ行為を巡り、長崎地裁が大司教区に損害賠償を命じる判決を出し、その後確定した。

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