浪速風

援助が真に必要だったのは…

法務省を定年退官した元ゼミ仲間と久々に会った。向こうが大阪地検特捜部、こちらが大阪社会部だったこともあったが、大学同窓の縁で取材したことは一度もない。それほどさもしくはないと粋がっていた若気もあったし、彼もそれで情報をもらすほど「素人」ではなかった

▶が、一度だけ「書いてくれ」と言ったことがある。ベトナムに私法(民法、商法等)を作りに行く。そのために大学教授らをまとめる役目を仰せつかった。金のかからない新手のODA(政府開発援助)だからアピールしたい、と言う。これは面白いと思い、ありがたく記事にした

▶ベトナムは、私有財産を否定する共産主義国だから私法は存在しない。が、ドイモイ(刷新)政策で外資を導入するために必要になり、日本に援助を求めたのだ。懐かしい話をして2人で一致した。この援助が真に必要だったのは、42年間で3兆6千億円超ものODAを与えてしまった中国ではなかったかと。

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