都内の感染、30代以下7割 BA・2置き換わりで若年世代増

新型コロナウイルス感染をめぐり東京都内でオミクロン株の派生系統「BA・2」への置き換わりが進み、30代以下が新規感染者の7割弱を占める状態が続いている。主流系統「BA・1」が感染の主体だった2月は6割程度だったが、高齢者のワクチン接種の進展も相まって30代以下の割合が上昇。感染収束は若年世代のワクチン接種がカギを握り、都は大型連休を前に早期の接種を呼び掛けている。

都の26日の新規感染者は5048人。このうち30代以下は3387人に上り、65歳以上の275人を大きく上回った。

都内では2月中旬以降、新規感染者に占める若年層の割合が上昇に転じている。30代以下は同月8~14日には60・4%だったが、3月22~28日は69・2%まで増加。4月に入ってからも7割弱で推移している。

この間、BA・1より感染力が強いとされるBA・2による感染が拡大。変異株に対応した都独自のPCR検査で判明したBA・2感染の疑い事例は、3月15~21日に5割を超え、4月5~11日には85・1%に達した。

3回目のワクチン接種は、65歳以上の高齢者のうち5割超が3月初旬までに接種を終え、同月末には8割が完了した。だが、若年層の3回目接種は高齢者ほど進んでおらず、4月24日時点の接種率は20代で33・3%、30代で39・6%にとどまる。

ワクチン接種は医療従事者や高齢者から先行して始まったため、2回目の接種から6カ月が経過していない若年者が一定程度いることも背景にあるとみられるが、都幹部は「オミクロン株の感染は軽症にとどまることも多く、罹患(りかん)しても大丈夫だと考えている人もいるかもしれない」と話す。

都などの調査では、倦怠感(けんたいかん)や頭痛、嗅覚障害など、後遺症に関する感染者の相談は30代以下が4割程度を占める。コロナ感染そのものは重症化しなくても、後遺症に悩まされる若年者も少なくないとみられる。

大型連休は旅行やレジャーなどで人の動きが活発化し、感染の再拡大が懸念される。小池百合子知事は「若い世代の接種率がまだ大変低い。イベントが多くある連休前だからこそ、接種をお願いする」と話している。

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