観光船の社長「いけると思った」 荒天での出港・遭難を釈明

観光船「KAZU Ⅰ」の捜索のため、ウトロの港で準備する漁船の乗組員ら=26日午前5時29分、北海道斜里町
観光船「KAZU Ⅰ」の捜索のため、ウトロの港で準備する漁船の乗組員ら=26日午前5時29分、北海道斜里町

北海道・知床半島沖で乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU Ⅰ(カズ・ワン)」=19トン=が遭難し11人が死亡、15人が行方不明になった事故で、運航会社「知床遊覧船」(斜里町)の社長が、荒れた海への出港判断について「私はいけると思った」と、駆け付けた乗客の家族らに釈明していたことが分かった。

第1管区海上保安本部(小樽)は、業務上過失致死や業務上過失往来危険の疑いでの立件を視野に、出港の判断も含めた当時の経緯を調べる。

取材に応じた行方不明者の家族によると、カズ・ワンについて「船の前方にひびが入っているのを見た」との証言もあるが、社長は「検査して問題がなかった」と説明。事故があった23日は、地元漁師が出港を見合わせるほど強風で波が高かったが、社長は「私はいけると思った」と述べた。さらに家族側から「どうして引き返さなかったんだ」と問い詰められると「はい、すみませんでした」と謝った。

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