特攻隊員遺書に焦点の特別展 新宿・平和祈念展示資料館

特別展で展示される母に宛てた遺書(知覧特攻平和会館所蔵)
特別展で展示される母に宛てた遺書(知覧特攻平和会館所蔵)

東京都新宿区西新宿の平和祈念展示資料館で26日、先の大戦中の特攻隊員の遺書に焦点を当てた特別展「息子として、兄として、父として特攻隊員が遺した言葉」が始まった。7月3日まで。陸軍の特攻隊員1036人の遺書などを所蔵・展示する鹿児島県南九州市の知覧特攻平和会館から資料を借用した。普段は東京で触れることのできない貴重な資料を見学できる機会となる。

今回の特別展では、18~32歳で亡くなった特攻隊員15人の遺書や手紙に加え、出撃前の集合写真などのパネルなど計30点を展示する。

大野宗明大尉(享年23)が弟に宛てた「此(こ)の世で飲めなかった分はあの世でおごってやる」、渡辺綱三少尉(同18)が妹に書いた「今の頃は毎日きのいちゃんの夢ばかり見て居ります」など、両親や兄弟姉妹、息子・娘に素直な思いをつづった遺書や手紙ばかりだ。

同館の高倉大輔学芸員は「いずれも前日の夜から、出撃数時間前に書いたもの。これから死ぬと分かっている中、特攻隊員が最期にどんな言葉を残したのか、ぜひ見てほしい」と語った。

会員限定記事会員サービス詳細