シーズンオフを利用して古巣のサッカーJ1、C大阪の練習に参加している元日本代表MF香川真司(33)が26日、大阪市此花区の練習場で報道陣の取材に応じ、「新シーズンに勢いをもって入っていきたい。今は開幕に標準を置いている。準備をより徹底し、開幕にいいスタートをきりたい」とベルギー1部リーグのシントトロイデンで2季目のシーズンに挑む意気込みを話した。
10日にシーズン最終戦を戦った香川は帰国し、19日からC大阪の練習に参加。ここまで〝皆勤賞〟で加わっており、26日もC大阪の選手に交じって8人対8人のゲーム形式のトレーニングなど、ハードな練習メニューをすべてこなした。
スカウトとして10代の香川の能力を見抜き、C大阪に入団させた恩師でもある小菊昭雄監督は「すべての判断が正しいというか、グラウンドの中だけでなく、外でも他の選手の模範になってくれている。本気で練習に取り組んでくれているのもうれしいし、チームにとってはプラスしかない」と歓迎。その上で「昔はサッカー少年だったが、今はすごいキャリアを積んで紳士な振る舞いのできる大人に成長してくれた」と目を細めた。
「オフが長いので調整していかないといけない。集中してトレーニングをし、いつもと同じ気持ちでやるようにしている。グループで練習する方が一人より実戦的な練習ができる」と練習参加の意図を説明した香川は「育った場所でやらせてもらえるのを感謝している。チームにいい影響を与えられるよう、徐々に(C大阪の選手と)コミュニケーションをとってやっていきたい」と話した。
日本がドイツ、スペインと同組となったワールドカップ(W杯)カタール大会の1次リーグの組み合わせ抽選についての質問にも答え、「いいグループに入ったと思う。簡潔に言えば、ドイツとの開幕戦じゃないですか。そこに(日本がどのようにして)フル(の状態)に持っていけるかじゃないかだと思う」とポイントを挙げた。