マスク氏「言論の自由を確保する」 ツイッター、買収受け入れ

スマートフォン画面に表示されたツイッターのアプリ=25日、米サンディエゴ(AP=共同)
スマートフォン画面に表示されたツイッターのアプリ=25日、米サンディエゴ(AP=共同)

【ワシントン=塩原永久】米短文投稿サイトのツイッターは25日、米電気自動車(EV)大手テスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏による買収提案を受け入れると発表した。マスク氏は約440億ドル(約5兆6000億円)を投じて買収し、同社の株式を非公開化する。マスク氏はツイッター上の「言論の自由」を確保すると述べており、1日2億人超が利用するサイトの運営方針の行方が注目されそうだ。

マスク氏は1株54・20ドルの買い取り額を提示した。今月4日に同氏が9・2%のツイッター株を取得したことが判明する直前の株価に、38%を上乗せした水準になるといい、ツイッター取締役会は全会一致で提案の受け入れを決めた。

ツイッターのテイラー会長は、「提案は株主にとり最善の道と確信している」との声明を出した。

買収関連の取引は2022年中の完了を見込む。

マスク氏は声明で、「言論の自由は民主主義が機能するための基盤だ」と指摘し、「新たな特徴を加えてサービスを高め、より良いツイッターにしたい」と経営改善に意欲を示した。

また「会社や利用者と協力して(ツイッターの)可能性を解き放つことを楽しみにしている」と述べた。

マスク氏のツイッター買収は曲折を経た。同氏が同社株を取得すると、マスク氏の取締役就任が発表されたが、同氏は辞退。今月14日にマスク氏の買収提案が表面化すると、ツイッターは15日、新株予約権を発行して買収者の保有株比率を下げる「ポイズンピル(毒薬条項)」と呼ばれる買収防衛策を導入した。

その後、マスク氏が買収資金を手当てする具体策などを提示し、ツイッター側が提案内容を精査。一方で双方が、買収に向けた詰めの交渉を進めていた。

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