--大型連休中に訪れるインドネシアで何を話すか
「おっしゃるように諸般の事情が許せば、ゴールデンウイークに、インドネシアはまず今年のG20(20カ国・地域)の議長国であります。また、インドネシアは、来年のASEAN(東南アジア諸国連合)の議長国でもあります。今回の訪問を機会にジョコ大統領とウクライナ情勢について率直に意見交換を行い、両国家間の連携。これをまずしっかり確認をしたいと思います」
「また今回の訪問を通じて自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた協力。また、アジアの脱炭素化をはじめとした経済分野での2国間協力。こうしたものも一層加速することができればと期待をしております。いずれにせよ、こんなことを念頭に置きながら、今、日程の調整を行っている、こうしたところであります」
--来日したウクライナの避難民への中長期的な支援策は
「ウクライナにおける事態が長期化した場合、ウクライナ避難民の方々がわが国に滞在する期間も長期化する可能性があります。そのため、中長期的な支援としてウクライナ避難民の方々のニーズに応じて、ハローワークを中心とした就労支援。また学校での受け入れ態勢・整備などを通じた就学支援。また、一時滞在施設や受け入れ自治体における生活に必要な日本語教育。こうしたものを実施してまいります」
「そして、こうした支援が避難民の方々に届くようにすべての避難民の方々に相談窓口などの手紙を送らせていただいている。日本語、ウクライナ語、英語で案内を行い、メールアドレスも頂戴して、生活に役立つ情報をお届けする。こうした取り組みを進めていきたいと思っています。さらに受け入れ先となる地方公共団体への説明会も行っていたところであり、引き続きウクライナ避難民の方々に、これを丁寧に把握しながら、避難民の方々に寄り添った支援を行っていきたいと考えております」
--日銀が低金利政策を進める中、米国が金利を上げ、円安がさらに進む懸念があります。円安の是正に向けて日銀の政策変更の必要をどう考えるか
「円安、為替の水準について具体的に申し上げるのは、首相の立場から控えなければならないと思いますが、少なくとも円安については急激な為替の変動。これは多くの関係者にとって好ましくないということなんだと思います。そして、それに対して金利など、さまざまな対策が議論をされるわけでありますが、為替の水準は経済対策、金融対策、その他さまざまな政策の結果であります。さらに申し上げるとするならば、日銀においては2%の物価(上昇率)目標をもとに政策を進めている。この政策については、引き続き努力を続けていただくよう、政府としては期待しているところです」
「いずれにせよ、為替については一般論として今、申し上げましたが、具体的な水準について申し上げることは控えます」
=(完)