「ガスビル」大規模改修へ 隣に複合ビル建設も

大阪ガスの本社ビル「ガスビル」の外観イメージ
大阪ガスの本社ビル「ガスビル」の外観イメージ

大阪ガスは26日、「ガスビル」の愛称で知られる本社ビル(大阪市中央区)の大規模改修の検討を開始すると発表した。隣接する西側の用地に新たに高層の複合ビルを建設し、本社機能の移転・集約も検討する。総事業費は500億円超を想定し、令和12年ごろに完了する見通しだ。

昭和8年完成のガスビルは大阪のメインストリート御堂筋に面し、地域のランドマークとなっている。国の登録有形文化財のため、歴史的建造物として保存しながらテナントやオフィスの誘致など用途の拡大を図る。5月に学識経験者らでつくる保存検討委員会を設け、議論を進める。

複合ビル建設予定地の西側は大阪ガスグループの社有地で、現在は駐車場などに使っている。一連の事業では複合ビル建設後にガスビルの大規模改修に着手する予定だ。

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