不明者の捜索のため、ウトロの港を出る漁船=25日午前、北海道斜里町(鴨志田拓海撮影)北海道・知床の観光船事故は、発生から3日目となった25日も懸命の捜索が続き、家族は「何とか見つかってほしい」と憔悴を深めながら無事を祈った。捜索の一方、事故原因の解明も続く。24日夜に子ども1人が新たに発見、その後死亡が確認された。町関係者は「一緒に乗っていたとみられる両親はまだ不明のままだ」と唇をかんだ。
斜里町のウトロ漁港からは漁船や観光船など10隻以上が25日早朝から捜索に出発。近くの宿泊施設では町や国土交通省などによる乗客の家族への説明会が開かれた。乗客の家族とみられる人たちはうつむき、沈痛な表情のまま足早に建物内へ。馬場隆町長は、家族への取材に配慮するよう報道陣に求めた。町中心部の安置所には献花台が設置され、乗客の家族らが訪れた。
北海道・知床岬沖で小舟を連れて観光船「KAZU Ⅰ」を捜索する船団=25日午前9時30分(共同通信社ヘリから)北海道・知床岬の先端付近で観光船「KAZU Ⅰ」を捜索する漁船団。知床半島の東側にも捜索の範囲が広げられた=25日午前8時59分(共同通信社ヘリから)北海道・知床半島の東側で観光船「KAZU Ⅰ」を捜索する船=25日午前9時15分(共同通信社ヘリから)北海道・知床岬沖で観光船「KAZU Ⅰ」を捜索する船団=25日午前9時27分(共同通信社ヘリから)北海道・知床岬の先端付近を捜索するヘリコプター=25日午前9時32分(共同通信社ヘリから)北海道・知床岬付近の海岸を捜索するヘリコプター=25日午前10時49分(共同通信社ヘリから)乗船者の家族への説明会の会場となっている、SHIRETOKO VILLAGEに入る関係者ら=25日午前、北海道斜里町(鴨志田拓海撮影)