米国務長官らがキーウ入り 大統領と武器供与を協議

(左から)ブリンケン米国務長官、オースティン米国防長官、ウクライナのゼレンスキー大統領(いずれもロイター)
(左から)ブリンケン米国務長官、オースティン米国防長官、ウクライナのゼレンスキー大統領(いずれもロイター)

【キーウ=遠藤良介、ワシントン=渡辺浩生】ブリンケン米国務長官とオースティン国防長官は24日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した。ウクライナ大統領府が明らかにした。米閣僚のウクライナ訪問はロシアによる軍事侵攻後初めて。バイデン政権は両長官を派遣することでウクライナ支援の姿勢を改めて鮮明にした。

ロシアはウクライナ東部の支配確立に向けて攻勢を強めており、ゼレンスキー氏は平坦(へいたん)な戦闘地域に適した強力な重火器の追加供与を要請したとみられる。

ゼレンスキー氏は23日の記者会見で「米国からは最良の武器を供与されている」と謝意を示し、「十分な武器を得られれば、一時的に(ロシアに)占領されている土地をすぐに取り戻すことができる」と支援拡大を訴えていた。

ロイター通信によると、ブリンケン、オースティン両氏は、国境を接するポーランドを経由してウクライナ入りした。米国がこれまでに発表したウクライナ向けの軍事支援は計約34億ドル(約4370億円)に上る。両氏はこの日、ウクライナや東欧諸国向けに総額7億1300万ドル(約920億円)相当の新たな資金支援を表明した。

ロイターによれば、米政府は国外に退避させていた外交官をキーウの米大使館に復帰させる方針。

一方、プーチン露大統領が「制圧した」と主張する東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所内で籠城を続けるウクライナ軍の司令官は24日、露軍が空爆や砲撃を継続していると訴えた。

製鉄所内には約1千人の民間人が避難しているとされる。また、東部ドネツク州の軍幹部は24日、露軍の攻撃で5人が死亡したと明かした。

ウクライナのメディアによると、露軍は制圧した南部ヘルソン州から隣接する東部ドニエプロペトロフスク州への攻撃を準備しており、ウクライナ側は警戒を強めている。南部ザポロジエ州の支配地域で、ウクライナからの独立の是非を問う「住民投票」を準備しているとの報道もある。

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