「風化させない」風船に思い乗せ JR脱線事故17年

追悼の思いを込めて風船を飛ばす増田和代さん(中央)ら=25日午前、兵庫県伊丹市
追悼の思いを込めて風船を飛ばす増田和代さん(中央)ら=25日午前、兵庫県伊丹市

JR福知山線脱線事故から17年となった25日、事故で重傷を負った増田和代さん(52)=兵庫県伊丹市=ら有志約10人が追悼の思いを胸に色とりどりの風船を飛ばした。

同市を流れる猪名川の河川敷で、「風化なんてさせません。貴方たちがあっての今ですから」や「17年前の無念を忘れず心に残しておきます」などと書きこまれた風船約40個が青空に放たれた。増田さんらは空に昇っていく風船に手を振り続けた。

風船を飛ばす催しは増田さんが新型コロナウイルスの感染拡大によって追悼行事などの中止や縮小が相次いだ令和2年から始め、今年で3回目となる。

増田さんは「17年がたち、事故のことを全く知らない人につらい経験だけを話しても伝わらない。こちらから行動を起こすことで聞いてもらうきっかけにしたい」と話した。

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