感染拡大で緊張の首都・北京 封鎖恐れ、買いだめも

25日昼、北京市朝陽区のスーパー前では、大きな買い物袋を手に持つ人の姿が目立った(三塚聖平撮影)
25日昼、北京市朝陽区のスーパー前では、大きな買い物袋を手に持つ人の姿が目立った(三塚聖平撮影)

【北京=三塚聖平】北京市で新型コロナウイルスの新規感染者の確認が続いている。市内で最も人口が多く、日本大使館もある朝陽(ちょうよう)区では、25日から同区全域で大規模なPCR検査を開始。スーパーでは、ロックダウン(都市封鎖)を恐れた市民が買いだめに走っている。首都・北京で、にわかに緊張が増している。

北京で22日から確認された市中感染者は計70人で、うち最も多い46人が朝陽区だった。地元当局は24日、住民約350万人と同区内で働く人を対象に25日から計3回のPCR検査を行うと発表。25日には区内の一部で、感染者が確認された地域を中心に不要不急の外出などが制限された。

交流サイト(SNS)では同区の「封鎖」が近いといった臆測がささやかれており、区内のスーパーでは24日夜から野菜など食料品や日用品を買い込む市民で混雑するようになった。スマートフォンを使った配達サービスでも注文量が激増したと報じられている。

多くの北京市民は、3月末からロックダウンが続く上海で食料不足が起きていることを意識しているもようだ。25日昼に買い物客でごった返す朝陽区内のスーパーで買い物をしていた中年女性は「まさかの時のために長期保存ができるものを買いに来た」と話した。

北京日報(電子版)は25日、市民に対し「パニック的な買いだめは必要ない。北京の供給能力を信じるべきだ」と呼び掛ける専門家の見方を紹介した。当局は懸念の払拭に躍起だ。

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