米、ウクライナ大使指名へ ブリンケン氏「成功まで支援継続」

ウクライナのゼレンスキー大統領(中央)と、米国のブリンケン国務長官(右)とオースティン国防長官=24日、キーウ(ウクライナ大統領府提供、ロイター=共同)
ウクライナのゼレンスキー大統領(中央)と、米国のブリンケン国務長官(右)とオースティン国防長官=24日、キーウ(ウクライナ大統領府提供、ロイター=共同)

【ワシントン=渡辺浩生、キーウ=遠藤良介】バイデン米政権は25日、ブリンケン米国務長官とオースティン国防長官が24日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問し、ゼレンスキー大統領らと会談したと正式発表した。国外退避していた外交官を近くキーウの米大使館に復帰させ、外交活動を再開させると表明した。戦闘が長期化の様相をみせる中、米国が継続的に関与していく姿勢を鮮明にした。

米閣僚のウクライナ訪問はロシアによる軍事侵攻後初めて。バイデン大統領は25日、ブリジット・ブリンク駐スロバキア大使を次期ウクライナ大使に指名すると表明した。

ブリンケン長官らは25日、ポーランド南東部に出国後、「ウクライナの前進に対するわれわれの支援は最終的な成功をみるまで継続する」と語った。

国務省のプライス報道官の声明などによると、ブリンケン、オースティン両氏はポーランドから鉄道でウクライナ入りし、キーウでゼレンスキー氏ら政権高官と会談。両氏は7億1300万ドル(約920億円)の軍事資金を新たに提供するとも表明した。

資金はウクライナに加え中東欧の同盟国15カ国が対象。約3億2200万ドルをウクライナに提供し、東部ドンバス地域での戦闘に向けて、より高度な兵器調達に使われる。同盟国が自国の兵器を提供した後の新兵器の補充にもあてる。オースティン氏はウクライナ軍への訓練強化を表明した。

一方、ウクライナでは25日、西部と中部の鉄道施設5カ所が露軍の攻撃を受けた。ウクライナの鉄道当局が明らかにした。米メディアは攻撃がブリンケン氏らが訪問して数時間後に起きたと伝えた。

露国防省は25日、東部ハリコフ州や中部ポルタワ州の製油施設などを攻撃したと発表。ウクライナメディアによると、露軍は同日、ウクライナ側部隊が籠城する東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所への攻撃を続けた。露軍は制圧した南部ヘルソン州から隣の東部ドニエプロペトロフスク州への攻撃も準備し、ウクライナは警戒を強めている。

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