猿橋賞に関口仁子さん 原子核で働く力を研究

優れた女性科学者をたたえる「猿橋賞」の今年の受賞者に、東京工業大の関口仁子教授(48)を選んだと、主催団体「女性科学者に明るい未来をの会」が25日、発表した。原子の中心にある原子核で働く力の研究で成果を上げた。

原子核は陽子と中性子で構成され、これらの粒子は特殊な力で結び付いている。粒子が三つ集まった場合は「三体核力」と呼ばれる力が働くと1950年代から予想されていたが、実証は困難だった。関口さんは、加速した陽子を衝突させる実験で、衝突後の散乱の様子から三体核力が働いていることを世界で初めて確かめ、平成14年に発表した。

東京都内で開かれた記者会見で「評価してもらえてうれしい。今後も研究を続け、この先に広がる物理の世界を見てみたい」と話した。

埼玉県出身。東京大で博士課程を修了し、理化学研究所の研究員や東北大准教授を経て現職。

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