コロナ下も相談継続、がん患者の孤立解消に尽力 マギーズ東京

マギーズ東京では育てられた季節の花が来訪者を迎える=東京都江東区(©マギーズ東京)
マギーズ東京では育てられた季節の花が来訪者を迎える=東京都江東区(©マギーズ東京)

新型コロナ感染拡大の影響はマギーズ東京の相談にも表れた。予約なしが原則のマギーズなのだが、感染拡大防止のために予約を取らざるを得ない。令和2年4、5月は緊急事態宣言に伴い対面相談を中止し、電話やメール、予約でのオンライン対面相談などに切り替えざるを得なかった。

こうした状況下で、病院での短い診療時間以外はネット情報にひたすらのめりこみ、不安を募らせ、どこともつながっていないような孤独を強く感じ電話をかけてくる人が増えた。

短時間での相談ではとても対応ができず、しっかりと対応していくと、優に1人あたり1時間以上になった。いかに、日ごろのちょっとした友人や家族との会話、医療者との気軽な対話が、がんによる不安感を少しでも解消しているかを思い知ることになった。

病院の外来では、体温測定に始まり、手指消毒の徹底、マスク着用の厳守、ソーシャルディスタンスを保つため、行列時には間隔を保ち、大声で話してはいけない。病院でのこの環境は必要に迫られてであるにせよ、がんとともに歩む人々は受診を極力控えたり、病院の中にいる時間を減らそうと努力していた。

だからこそ、病院の玄関を出たあとは、深呼吸をしてから電話をかけてくる様子が彼らから感じられた。「医師の説明した内容が十分理解できず、聞き返せなかった」、「このまま家や職場に帰ったら、自分が壊れそうになる」など、家に帰る前に〝荷降ろし〟をして一息つきたいと。

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