将棋の最年少5冠、藤井聡太棋聖(19)=竜王・王位・叡王・王将=への挑戦権を懸けた第93期ヒューリック杯棋聖戦(主催・産経新聞社、日本将棋連盟、特別協賛・ヒューリック)の決勝トーナメントは25日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で挑戦者決定戦が指され、後手の永瀬拓矢王座(29)が渡辺明二冠(38)=名人・棋王=に158手で勝ち、藤井棋聖への挑戦権を獲得した。
永瀬王座の棋聖挑戦は6期ぶり、2度目で、藤井棋聖とのタイトル戦は初めて。2人の公式戦での成績は藤井棋聖が7勝3敗とリードしているが、永瀬王座が現在、2連勝中だ。
永瀬王座は横浜市出身。安恵照剛八段門下で平成21年、四段プロデビューした。獲得タイトルは王座3期など通算4期。
挑戦者に決まった永瀬王座は「藤井棋聖とのタイトル戦は初めてになるが、大舞台で藤井棋聖と対局することが実現したのは良かった。(タイトル戦が)始まるまでに(将棋の)内容を良くし、良い勝負にしないといけないと思う」と意気込みを語った。
五番勝負は6月3日、兵庫県洲本市のホテルニューアワジで開幕する。