兵庫県明石市の泉房穂市長(58)の周辺が騒がしい。自身のツイッターで個別の企業の法人市民税額を勝手に公開した問題で4月、市議会が調査特別委員会(百条委員会)の設置を決定。3月末には副市長2人がいずれも任期途中で退任し、その背景には、泉氏との確執があったとの見方もある。泉氏といえば過去には部下に「火をつけて捕まってこい」などと発言して問題となったこともある人物。発信力があるとの評価がある一方、周囲からは「独裁的だ」との声もある。ツイッターで10万人以上のフォロワーを抱える〝名物市長〟の足元で何が起きているのか。
「ツイートが不適切だったのはその通り。誠実に丁寧に対応していきたい」。4月7日、明石市議会で百条委の設置が賛成多数で決まったことを受け、泉氏は記者団にこう語った。
問題となったのは2月の泉氏のツイートだ。明石市内に工場がある企業の平成26年度から昨年度までの法人市民税の法人税割と均等割の表を投稿。法人税割の「0」の一部を色づけし、「ゼロってなんだかなぁ」とつぶやいた。その後、ツイートは削除された。