運航会社「不安定な経営」指摘も 知床観光船事故

北海道・知床半島沖のオホーツク海で観光船「カズ・ワン」が浸水し、乗客乗員26人が安否不明となった事故で、カズ・ワンを運航していた会社をめぐっては、不安定な経営状況を指摘する声が出ていた。

カズ・ワンを運航する「知床遊覧船」(北海道斜里町)の登記情報によると、会社設立は平成13年3月。28年には取締役が交代した。

別の観光船事業者の関係者は知床遊覧船について、「約1年前に現場スタッフが大きく入れ替わった。新型コロナウイルス禍もあり、経営は不安定だったのでは」と話す。カズ・ワンが浮遊物との衝突など相次いで事故を起こしたのは、スタッフの入れ替わり直後とみられる昨年5月と6月だった。

現場海域での航行の難しさは、地元漁師らも手を焼くという。

「10分で状況が急変する」。今回の事故現場周辺で航行経験がある元漁船船長の指摘だ。事故当日の23日は、強風や波浪の注意報が発出され、地元のウトロ漁協の所属船は同日昼前までに帰港していた。

24日に捜索に協力した漁師の男性は、「この辺りは潮の流れや天候がすごく変わりやすい。天気予報もまず当たらないため、技術と経験が必要になる」と強調した。

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