仏大統領選 決選投票始まる 現職再選か、極右候補当選か

【パリ=三井美奈】フランスで24日、大統領選の決選投票が始まった。世論調査では、再選を目指すマクロン大統領が支持率でリードし、極右「国民連合」のルペン候補が追う展開。ロシアによるウクライナ侵攻さなかの選挙で、対露政策、物価高騰への対応が争点となった。

10日の第1回投票でマクロン氏は28%を得票して首位、ルペン氏は23%で2位となった。決選投票では、3位以下で敗退した候補の得票を吸収し、どこまで支持を広げられるかが勝敗を決める。22日発表の支持率調査では、マクロン氏が55%、ルペン氏が45%で、マクロン氏が選挙戦終盤になって勢いを増している。

20日のテレビ討論会で、ルペン氏は「マクロン政権は生活支援を削減してきた」と攻撃し、付加価値税(VAT)減税を公約した。一方、マクロン氏は失業を改善した実績を主張。ルペン氏はプーチン露政権に接近したとして、外交政策の危うさを指摘した。

決選投票での2人の対決は、2017年の前回大統領選に続き、2度目。前回はマクロン氏が66%を得票し、圧勝した。

24日の投票は一般に午後7時(日本時間25日午前2時)、パリなど大都市では午後8時(同3時)に締め切られ、即日開票される。大統領の任期は5年。

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