女子ゴルフの第40回フジサンケイレディスクラシック最終ラウンドは、3位で出た藤田さいきはスコアを2つ伸ばし、首位と2打差の2位に入った。
「すごくいい感じだったけどな…」。11年ぶりのツアー6勝目には届かず、笑顔の中にも悔しさをにじませた。
1番でチップインバーディー、5番では12メートルを沈めるパーセーブとベテランの妙技を連発。11、12番の連続バーディーで2位に2打差をつけて単独首位に立った。ただ「優勝したい気持ちがあふれ出たら、奥に突っ込むようになった」。
気分の高揚からショットが想定以上に飛ぶようになり、13番で最初のボギーをたたいた。その後はクラブの番手を1つ下げて対応したが、「もう1つ下げる勇気はなかった」。初日にホールインワンを達成した17番のボギーで万事休した。
それでも2週連続の1桁順位に手応えもつかんだ。36歳は「まだ自分もいける。どこかで優勝できれば」と決意を口にした。(奥村信哉)