韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)次期大統領が日韓関係改善に向けて日本に派遣する代表団が24日午前、仁川国際空港を出発した。28日までの日程で、日本の政財界の要人らとの面会を予定。元徴用工問題など両国間の懸案解決の糸口をつかめるかどうかが焦点となる。
岸田文雄首相や、対韓輸出規制強化などで韓国に厳しい対応を取った安倍晋三元首相らとの面会も調整されている。聯合ニュースは岸田氏と27日に面談すると伝えた。代表団は尹氏の親書を持参しているという。
代表団は計7人で、尹氏の側近で次期与党「国民の力」の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)国会副議長が団長を務める。鄭氏は出発に先立ち、空港で記者団に「長い間放置されてきた韓日関係を早期に改善・復元するためにも、両国の共通利益のためにも共に努力すべきだとの尹氏の意思を伝える」と強調した。(共同)