大阪府東大阪市の国道で今月、母子3人が乗る電動自転車が転倒し、路上に投げ出された3歳男児が、後方から来たトラックにはねられ死亡する事故があった。平成21年の道交法改正で解禁された「3人乗り自転車」は子育て世代にとって欠かせない移動手段だが、全国で痛ましい事故が後を絶たない。幼稚園の送迎などで都心部を中心に需要は依然高いが、乗車時に潜む危険とは何なのか。
路肩走行中に
バスやトラックなどが多く行き交う東大阪市善根寺町の国道170号。事故は11日午前8時55分ごろに起きた。母親(37)の運転する電動自転車が、前方の幼児用シートに川上朝輝(あさひ)ちゃん(3)、後方のシートに長男(5)を乗せて路肩を走行中に転倒。前方に乗っていた朝輝ちゃんが道路に投げ出され、後方から来たトラックにひかれて死亡した。