発達障害「動機の支援」を 大阪府がオンラインセミナー開催

大阪府のオンラインセミナー「もっと知ろうよ、発達障がい」が開かれ、愛知県医療療育総合センター中央病院の児童精神科医、吉川徹医師が「やる気」をサポートする必要性を解説した。

発達障害は、自閉症スペクトラム障害(ASD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの総称。脳機能の障害から、人の気持ちを読み取れない(ASD)。衝動を抑えられない(ADHD)など、さまざまな特性がある。

セミナーで吉川医師は、ASDは社会的なコミュニケーションに支障をきたしやすく、その背景には「人づきあいが動機になりにくいことがある」と分析。ASDのある人は上司の指示に納得できなければ、いつも通りの作業や自分の満足度を優先することもあると指摘。こうした場合、指示の合理的な理由を説明するなど本人がやりたくなるための支援を必要とする。

一方、ADHDは待つことが苦手で、「課題を細かく分け、小さなご褒美を用意することでやる気を維持し、大きな課題の達成につなげることが重要」とし、「動機の支援」への認識が大切だと訴えた。

保護者には子供の自己肯定感を高めるため「できたら褒める」ことがよく求められるが、吉川医師は「子供が『大人は達成や勝利だけに関心がある』と勘違いし、難しそうな課題を避けるようになる」と懸念。課題に取り掛かり始めたら「その調子」と応援するなど、「『挑戦とその結果としての失敗を歓迎する』と思ってもらえるようにしてほしい」と話した。

会員限定記事会員サービス詳細