今年後半に中国3隻目空母進水か 党大会前に披露へ

中国空母の遼寧(共同)
中国空母の遼寧(共同)

【北京=三塚聖平】香港メディアは23日までに、中国が上海で建造を進めている3隻目の空母が今年後半に進水するとの見通しを報じた。8月1日の軍の記念日に合わせるという見方もあり、今秋の中国共産党大会前に披露して、長期体制の実現を目指す習近平総書記(国家主席)の功績として強調するとみられる。

香港メディアの「香港01」は22日、建造中の3隻目の空母が「2022年後半には進水できる」という軍事専門家の見方を報じた。軍創設を記念する8月1日の「建軍節」に進水させるという観測も伝えた。

香港英字紙のサウスチャイナ・モーニング・ポスト(電子版)は17日、中国海軍の創設記念日である今月23日前後に見込まれていた進水が遅れるという関係者の情報を報じていた。上海のロックダウン(都市封鎖)で、重要部品の輸送が遅れるといった影響が出ているためだという。「江蘇(こうそ)」と命名される可能性があるとも伝えている。

中国海軍は22日、空母の歴史を振り返る動画を公開し、この中で3隻目の空母の準備が進んでいることを示唆する演出を行った。動画では党大会が開かれることについても触れており、「海洋強国」を掲げて国産空母の建造を急ピッチで進めた習指導部の成果を強調する狙いがうかがえる。

建造中の空母は、国産としては2隻目となる。2012年に就役した中国初の空母「遼寧(りょうねい)」は、ウクライナから購入した空母を中国で改修したものだった。

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