ロータスが投入する電気SUVは、“呼吸”するフロントグリルを備えている

内装のトリムも、ハードな部分はカーボンファイバー製で、シートはウール混の生地に覆われている。ロータスによると、この生地は一般的なレザーシート生地よりも50%も軽いという。

また、フロントセンターコンソールにも軽量化の流れが見られる。ロータスにおいてエレトラと同じ流れを汲むEVで開発が遅れに遅れたハイパーカー「エバイヤ」のインテリアに呼応するように、左右の足元スペースをつなげることで軽量化を図っている。

まるで“呼吸”するように開閉するパネル

リモコンキー(キーフォブ)のロック/ロック解除ボタンを押すと、ロータスが「ピーコック・モーメント(クジャクが羽を広げるような瞬間)」と呼ぶ見せ場が訪れ、エレトラが視覚的にも輝きを放ち始める。

それが正面に配置されたアクティブフロントグリルだ。三角型のパネルを連結したもので、エレトラの停止中や空気抵抗を減らす必要があるときは閉じている。

ところが、空気をラジエーターに取り込んでモーターやバッテリーパック、フロントブレーキを冷却する必要があるときは、自動的に開く仕組みとなっている。ロックやロック解除の際には、ライトの付いたフラッシュフィッティング(埋め込み型)ドアハンドルが持ち上がると同時に、アクティブグリルがベントパネルを開閉させて“呼吸”し始める。

そのほかにも市販車としてはユニークな技術として、レーザー光を用いたセンサー「LiDAR(ライダー)」4つを搭載し、技術的には完全自動運転にも対応する点が挙げられる。ただし、エレトラの自動運転がどの程度のものなのか、いまのところ詳細は不明だ。

エレトラは市販車としては初めて、使用時には展開し不要時には格納できるリトラクタブルLiDARセンサーを搭載している。センサーはフロントガラスの上部、リアガラスの上部、左右フロントフェンダーの上部にそれぞれ1つずつある。格納時はフラッシュフィッティングパネル周りの隙間を除けば、ほとんど気づくことはないだろう。

0-100加速は3秒以内

エレトラは前後の車軸に1つずつ計2つのモーターを搭載し、これにより全輪駆動を実現している。暫定的なスペックシートには「600馬力以上」の出力があると書かれているが、それ以外の詳細には触れられていない。だが、標準モデルの600馬力でも、エレトラは停止状態から3秒以内に時速62マイル(同約100km)まで加速できるという。

エレトラの目標航続距離は373マイル(約600km)と突出している。スマートフォンやノートPCのバッテリーと同様に、EVのバッテリーも満充電を繰り返すと劣化が早くなる。このため日常的な運転では、その他の一般的なEVと同じくバッテリーを使い切ったり、75%や80%を超えて充電したりしないように注意が必要だ。

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