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「おかあさんといっしょ」のプロ意識

NHK・Eテレの幼児向け番組「おかあさんといっしょ」の「第21代歌のお姉さん」の小野あつこさんが4月2日の番組で卒業し、新たにながたまやさんが22代目として出演している。番組内の人形劇も「ガラピコぷ~」から「ファンターネ!」に交代した。親しみやすいキャラクターが早くも子供たちの心をつかんでいるようだ。

同番組は、3歳の息子が1歳になろうとする頃から見せていた。6年間、歌のお姉さんを務めたあつこお姉さん。歌声はよく伸びて大きく、表情も豊か。寸劇でコミカルな役も演じて「変顔」も飛び出す。子供を楽しませるだけでなく、大人も優しい気持ちにさせてくれた。

見始めた頃はちょうど新型コロナウイルスの感染が拡大し、世の中に不安感が広がっていた時期にも重なっていた。「これからの子育てをどうしよう」と親も悩ましかったはず。出演メンバーの姿に、子育て世帯は元気づけられてきた。

日々の放送だけでは足らず、一昨年、息子に見せようと同番組のDVDを買った。令和元年で同番組が放送60年を迎えたのを記念したコンサートが主な内容だった。

あつこお姉さんや「第12代歌のお兄さん」の花田ゆういちろうさんの歌、「第12代体操のお兄さん」の福尾誠さんと「初代体操のお姉さん」の秋元杏月さんのパフォーマンスは大人をもくぎ付けにするほどの迫力があった。

4人の表情に注目していると、ほぼ笑顔か、役柄に応じた演技に集中していた。歌っては舞台を駆け回り、セリフも間違えない。息は上がらないのか。

このコンサートには、歴代の歌のお兄さんやお姉さんたちも登場する。子供の声に交じり、懐かしさのあまり親の歓声も聞こえる。

息子が見始めるまで35年以上番組を見ていなかったが、この間の歴代メンバーの演技もすごかった。「子供向けだから」と力を抜かず、むしろ全力。携わってきた人たちのプロ意識の高さが、脈々と受け継がれて今があるのだろう。(幸)

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