英首相、虚偽答弁の疑い 英議会が調査方針

21日、インド・ガンディナガルの寺院を訪れたジョンソン英首相(ゲッティ=共同)
21日、インド・ガンディナガルの寺院を訪れたジョンソン英首相(ゲッティ=共同)

【ロンドン=板東和正】英国が新型コロナウイルス対策の行動規制下にあった時期に、首相官邸でパーティーが複数回開かれていた問題をめぐり、英議会下院は21日、ジョンソン首相が審議中に虚偽答弁を重ねた疑いがあるとして調査する方針を決めた。

英BBC放送などによると、ジョンソン氏が下院を故意に欺いたと調査で判断された場合、議会への出席停止の処分を受ける可能性もあり、同氏の求心力低下につながりそうだ。

規則違反の問題をめぐっては、英首相官邸は今月12日、新型コロナ対策の規制下に首相官邸で開かれたパーティーに参加したとして、ジョンソン氏が英警察に罰金を科されたと発表した。しかし、ジョンソン氏はこれまで議会で「コロナ規制は守ってきた」などと発言し、規則違反の事実を否定する姿勢が目立っていた。同氏は罰金通知を受け「当時は違反になるとは思っていなかった」と釈明した。

野党は、ジョンソン氏が虚偽の答弁を繰り返して議会を侮辱した可能性があるとして、調査を命じる動議を提出。ジョンソン氏はインドを訪問中で審議を欠席しており、与党・保守党も反対しなかったことから、動議は21日に採決なしで可決された。

BBCなどによると、動議の可決を受け、与野党の7人の議員で構成された調査委員会がジョンソン氏のこれまでの答弁などを踏まえて調査を実施。調査委が、同氏が下院を故意に欺いたと判断した場合、議会への出席停止などの処分を勧告する。議員は勧告を受けて正式な処分を判断することになる。調査の期間は不明という。

また、英政府の指針では、下院を故意に欺いた閣僚は辞任すべきだとしており、調査結果次第でジョンソン氏への辞任圧力が強まる可能性がある。

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