ウクライナ情勢は、ロシア軍による首都キーウ(キエフ)への攻撃を米欧の支援を受けたウクライナの軍部隊が押し返し、新たな局面に入った。今後は同国東部のドンバス地域での攻防が焦点となるが、はっきりしているのは、ロシアのプーチン大統領は自ら引き起こした戦争で甚大な打撃を受けたということだ。
国際社会の経済制裁によって大富豪の友人らは莫大(ばくだい)な財産を失い、プーチン氏の元を去った。腹心だった情報機関幹部や軍将官を作戦の責任を取らせるために更迭せざるを得なくなるなど、体制の内部は混乱状態に陥っている。
プーチン氏は、現場のロシア軍将兵がどれだけ戦死しようが気にしていないだろう。だが、数日間でウクライナを席巻し、ゼレンスキー政権を放逐できると想定していたのが、惨憺(さんたん)たる状況に陥ったことには衝撃を受けているはずだ。